公開されました.日本経営工学会論文誌「集合知メカニズムとコミュニケーション場の設計と応用 」特集号.
「集合知メカニズムとコミュニケーション場の設計と応用 」特集号@JIMA論文誌がJ-Stageで公開されています.フリーアクセスなう!
https://t.co/j6Ob9axiUd
— H. Mizuyama (@j54854) 2015, 1月 10
青山学院大学の水山先生とゲストエディタを務めさせて頂いた,日本経営工学会論文誌の「集合知メカニズムとコミュニケーション場の設計と応用 」特集号の採録論文等一式がJ-STAGEでオープンアクセス可能になりました.当研究室からも
p.144-156 発話権取引:話し合いの場における時間配分のメカニズムデザイン
古賀 裕之, 谷口 忠大
の2報を採録いただいております.その他にもソーシャルゲームの授業活用,デルファイ法の発散思考への活用,社内Wikiの事例研究,生活習慣病対策のゲーミングなど,組織のコミュニケーションや集合知関連課題といった,「曖昧模糊」とした研究対象に対してアプローチした研究が多く採録されています.なかなか,扱うのが困難な対象領域ではありますが,これからの領域発展のためにも,struggle の様子が伝わるのも大切かな,などと考えております.
巻頭言を執筆(共著)させていただきました.
近年, ICTの発展に伴い,予測市場やクラウドソーシング,ゲーミフィケーションなどの,様々な新しい形態の集合知メカニズムが生まれつつある.集合知メカニズムとは,「複数の知的主体(人やエージェント)の間のインタラクションを通じて,それらの主体間に分散している情報や認知能力を統合し,何らかの知識や,全体としての知的な振る舞いを生み出す仕組み」のことである.これは,インタラクションの前提となる情報環境,インタラクションを規定するルール,インタラクションを方向付けるインセンティブ構造,などから構成されるものである.(中略)
知的な情報処理と意思決定の創造的な場であるはずの会議は,ルーチン化した承認とどこに向かうのかわからない議論の時間と化す.このように,適切に設計されない「場」は金銭や時間を浪費する存在と成り果てる.(中略)
組織内外の情報を循環し自己組織化させる「場」の創造が,今後の組織のあり方,知識創造のあり方を決める重大な問題となっている.(中略)
そこで,本特集号では,「集合知メカニズムとコミュニケーション場の設計と応用」に関する研究や先進的な実践の報告を幅広く募集した.(後略)
もし興味お持ちいただけましたら,覗いてみてください.