A View of Tanichu (たにちゅーの思惑)

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 三洋、セレブ家電で変身 価格も機能も「脱・安物」

今日もニュースネタから

朝日新聞の一面からでございます.

三洋、セレブ家電で変身 価格も機能も「脱・安物」

大阪府内の販売店店長は「最先端技術を売りにせず、安くても使いやすい工夫があるのが強みだったはず」。別の店主は 「本社から販売を奨励されたが、高すぎて売りようがない。超高級品で松下などと勝負しても勝てない」と頭を抱える。

 <やめろーー!!!

やめとけ,三洋.

ほんまにどうなってるんだこの会社のトップ判断は・・・.

この前,ようやくトップから野中ともよと,創業一族の井植敏雅が辞任し,

ちょっとはまともになるかと思ったら,

完全に,パナソニック,SONY等の追従政策.

ブランド力の無さを弱みと認識し,近年の高価格商品がそこそこ売れていることを機会と認識し, その機会を達成することで弱みを補おうという戦略.フォロワーの位置に堕ちたか.

いろいろ問題はある.

まず,今のブランドそのままで,高価格路線に行っても誰も買わないだろうということ.在庫つみあがるぞ.

(じっさい,炊飯器の「おどり炊き」は旨いという話を聞いたが,13万円はなあ・・・・)

ブランドイメージを高級に変えるには今までの貯金が大きすぎる!!

AQUAの時のように新技術単一製品で高価格路線にすすむのではなく, ブランドイメージの構築による高利益率体質へきりかえていきたいのなら,昔,一人暮らし向けの「It'sシリーズ」を当てたときのような, 新ブランドなり,ブランド+グレードのような戦略ぐらいは欲しかった.ベタだけど「SANYO ECO-PREMIAシリーズ」とか・・・・ ・・・オレも三流か・・・orz).

まあ,今回出す高価格商品シリーズには特に売りに一貫性も無いので,別ブランドを立ち上げるのも難しいだろうけど.

それ以前に,eneloopなどで総合家電メーカーから環境ニッチな会社に切り替わるのではなかったのか?

経営戦略レベルでそんな機会主義的な競争戦略に走ってはいかん!

総合家電メーカーの雄の座を渡したくない気持ちは分かるが・・・.

SANYOは利益率は悪くとも庶民派として築き上げてきたブランドがあろうに・・・.

SONYが出井時代にQUALIAシリーズでコケた二の舞にならなければよいが・・・.

ほんと,いくらか持ってた株を売却しといてよかった. 株主だったら,落ち着いてこんなニュース聞いてられません.