A View of Tanichu (たにちゅーの思惑)

This blog is about personal thoughts and views by Tanichu. Tanichu is a nickname of Tadahiro Taniguchi.

「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会 答申提出完了いたしました

緊張しました.

ただいま門川市長に対する,「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会による,答申の提出が終わりました.

当審議会の末席に座らせて頂いていたものとして,御報告申し上げます.

特に,「歩くまち・京都」憲章 は京都市の皆様の目に入る場所に近々届くことでしょう.

昨年 2008/7 に諮問を受けて始まった 歩くまち・京都 でしたが,約一年半の審議を経て今日にいたりました.

会長,北村先生の急逝や後をつがれた会長の辞任など 確かにいろいろ御座いました.

遅くなりましたが,なんとかゴールに辿り着くことができました.

市役所の第一会議室で 内藤会長代行より,市長に手渡され,その後,各部会から1分程度で概要(ホントに一言)説明を各先生がされました.

また,まとめあげた 「歩くまち・京都」憲章 の朗読がKBS京都の村上委員の録音で市役所庁舎に流され,また,逝去された,北村隆一会長の第一回の審議会での演説が録音で流されました.

京都市としては,本当に「これから実行」するという重い課題を背負うわけで

これからが大変だとは思いますが,是非がんばってもらいたいと思います.

都市という生き物に「現状維持」はありえず,

何もしなければ老朽,衰退の道をたどるしかないのです.

ハコモノはつぶれずとも,人は生まれ死に,入れ替わり,

経済の外部環境は変化し,流動を続けます.

その中で,適応していく為には,「変化を通じた現状維持」,つまり動的平衡

経ていかねばならないのですから.

「歩くまち・京都」は決して「歩く」ことだけの話しではなく,

交通 という 都市の血流 の脱クルマという変革をとおして,

環境,経済,コミュニティ,景観,観光,健康といった

多元的なシフトを生み出していくべきものであります.

# ちょっと実際に「歩く」ことが前にですぎたかな・・?

そういうわけで,交通の専門家が核でありながら,内藤会長代行のような環境の専門家が入ったり,森本先生のようなユニバーサルデザインの専門家が参画されていたわけです.

僕は,むしろ,上記どれかの要素の代弁者というわけではなく,システム論的立場から,そのどれの視点からも爆発力は無いが,全てに渡って効果があり,その総体として脱クルマの重要なモードシフト先である 自転車 の重要性について代弁する役割を帯びて,審議会に参画させてもらってきた.

全体として扱うべき問題が非常に多い「歩くまち・京都」の枠組みの中で,

自転車の位置づけを十分に出来たかと言えば,100点とは言い難いかもしれない.

(仲間のみなさんから「力不足〜」の責めにあうかも・・・しれん.)

ただ,これについては京都市自転車総合計画の方で充実させる予定とのことなので,期待したいデス.

とはいえ,今回の答申は,脱クルマという大きな 枠 として「歩くまち・京都」の方向性を示す参照点として,これを定めることは意義あることですので,大いに祝いたいと思う.

引き続き,自転車を軸にした「都市」という名の創発システムについての研究・実践は

JTS/RISTEX事業

「自転車都市・京都への対話空間」

の方でもやっていきますので,ご支援のほどを! m(_ _)m

さすがに,答申中,緊迫ムードで ブログの為の写真はとれませんでしたが,

そのうち,京都新聞さん から記事が出ると思うので出たらリンクしよっと.

御報告まで!

# 今日,KBS京都の京プラスくらいでニュースで流れるかもしれませんね.