A View of Tanichu (たにちゅーの思惑)

This blog is about personal thoughts and views by Tanichu. Tanichu is a nickname of Tadahiro Taniguchi.

新司法試験 ついに受験資格を失う人たち・・・

新司法試験、合格率32.9%に低下

 法務省は11日、法科大学院修了者が対象の新司法試験の合格者計2065人を発表した。合格率は32.9%で、 昨年に比べ約7ポイント低下。合格者は214人増えた。政府は2010年までに年間の合格者を3000人に増やす計画で、 今年は2100―2500人を目安としていたが、わずかに下回った。法務省人事課は「目安を下回ったとの認識はない。3000人を目指すということに変わりはない」としている。  合格者数の平均年齢は28.9歳、最高齢は59歳。 新試験は法科大学院修了から5年以内に3回という受験制限がある。今回、修了者の172人が計3回の新試験を不合格となり、 受験資格を失った。(02:21)

NIKKEI NET


新司法試験制度には「受験資格の喪失」というよくわからない制度がある

一体,この人達はその後の人生をどう過ごせばいいのだろう?

ある意味,蟻地獄のような司法浪人から抜け出せると,ポジティブに考えるべきなのだろうか?

しかし,一度学んだことが3年で喪失されるのならば,その教育ってなんだったんだ?という気がしなくもない.

もし,大学院で真の学力,法律知識が身につくのなら,そんな喪失などやる必要などないのではないか?

基本的には公正なルールの上での自由競争が好きな私としては,こういう良くわからんルールは余り好かん.

ボクの友人達は受かったのだろうか? さすがに直接はきけませーん.

3年目の挑戦で駄目だった多くの人たちは,めげずに新しい合わせ技生成に励んで欲しいものである. 法廷に立てずとも,法学スキルがこの世で役立たないことは無い.

はっきり言って,一般需要の全くない文学,理学の学位を取得すら出来ずに野に放たれる齢30のオーバードクターよりか, なんぼかマシである.

ポスドク問題もロースクール問題も,行政主導の楽観的な供給サイドアプローチの失策であることは, このブログでも何度か書いているつもりだけど.行政って,なんか,「どかっ」と与える事が好きなんですよね.

「常識」を持っていることを誇りに,社会適応してほしいもんである. 世はリーガル・リテラシーを持った人材を求めているはずだー!

どっちにしろ,「弁護士」持っているだけでは喰えない時代がやってくる・・・・

「・・・・・しさえすればいい」「・・・・・を持ってさえいればいい」という概念は無くなる時代だ. ていうか,そんな怠惰,リスクフリーな状態はおかしいと思う.

道は,自分が通った後に出来るものだと,皆が思うべき時代に突入・・・・.