A View of Tanichu (たにちゅーの思惑)

This blog is about personal thoughts and views by Tanichu. Tanichu is a nickname of Tadahiro Taniguchi.

 倹約のジレンマ

新たに,[コラム]っつー,ジャンルを新設してみた.

日記でもなく,時事問題というよりかは,もうちっと,タイムリーではない,なんとなーく,思っている自分なりのコト書きます.

で,第一回目は倹約のジレンマ

ええ?倹約したいけど,ついついつかっちゃうって?

・・・・・いや,そういうのではないです・・・・.

マクロ経済学をかじったことある人ならしってはるとおもいます.

えー,突然ですが,僕は

「勿体ない

ってことばは基本的に好きです

エコでもあるし,無駄遣いはあかんとおもうし, なにより,日本人は「物に命が宿る」的な,多少アニミズムが入った文化風習でもって,今日に至っております.

そんな,物に命を吹き込む文化が,アニメやゲーム,マンガといった創作において, 世界のリーダーシップを発揮していることにソコハカトナク繋がっているとおもったりするのです.

しかしまあ,西洋文化は自然に対する手加減がちょっとまえまでは無かった.

キリスト教の教えでは,(旧約かな?)人間の為に他の自然を神がつくってくれはったって考え方があるらしく,ナンボ消費しても自由, 的な思想があるらしいっす.

まあ,戦後は(戦前からかもしれんが)日本は完全に西洋の価値観で動いているので(特にアメリカ),消費文化まっしぐらなんですね.

でも,最近は,揺り戻しもありーの,単純に若年層の貧困化もありーの,エコロジー思想もありーので,勿体ないが再評価されているように思います.

しかし,そんな中,政策的には大きな敵が存在するんです.

それが,倹約のジレンマ

世の中で誰かが金を払ったら普通,それを受け取る人が居ます.

そんな簡単な理由で

GDP(総生産)=GDE(総支出)

という式がマクロ経済で成り立ちます.

つまり,貿易の項を無視したら,

使う人が減ったら,それを受け取る人も減って,全体としての経済が縮小する.

という,まるで倹約悪人説のような議論が当然の如くに成り立つんです.

なので,エコロジストが節約を叫べば,エコノミスト内需拡大を叫ぶ.

早い話がマクロ経済では「消費=善」な感じなんですね.

なーんか,しかし,それじゃサステイナブルじゃねーなー,とおもって,なんか人類の未来を憂ってしまったりする昨今.

どないなんでしょ?

経済学に造詣の深い方,導いてください〜.