「ソニー病」こんなソニーに誰がした?
という本を買ってきて読んでみた.
結構おもしろかったので,一気に読んでしまいました.
90年代がソニーの株価と裏腹にいかに空白の10年間であったか
ということが書いてあった.
その割りにプライドが高く,規格争いで孤立してしまいがちな
ソニー.
出井政権でイメージ偏重になっていったソニー.
振り返ると2002年に就活をしていた私は,まさにこの虚像として
光り輝く勝ち組ソニーを見て,
「カンパニー制度のよさ」を吹聴されて信じていた気がする.
一方,当時V字回復を唱えた松下を鼻で笑っていた私.
あれから4年でまるで,ソニーとパナの立場は逆転してしまいました.
未だ,ソニーのブランド感は残るけども,ブランドを信じた人が
故障,規格の悪さに泣かされる始末.
ブランド力が無さ過ぎる三洋もどうかと思うけど,
天狗になってしまって技術がおろそかになっていくソニーもどうかとおもうね.
ドラマ「星に願いを」にもなったプラネタリウムの大平さんが,元いた会社
がソニーだったという事実を知って更に愕然としました.
ソニーは明らかに就職人気の中で優秀な人材を獲得しているはず.
それを腐らせてしまっているのでしょうね.
ところで,ソニーって中で社員間の引継ぎ作業がほとんど無いらしい.
それが,独創性を生むんだろうけど,非効率この上ないのも確か.
うちの研究室みたいですね(爆).